はじめに
居眠り議員や各種不祥事などのニュースを観て、議員報酬に不満を感じている人もいることと思います。
私も上記のようなニュースを観て、同じように不満を感じた者の一人です。
ですが、実際は報酬を下げてしまうことで、下記のような問題も生じてしまいます。
■報酬が低い場合
【メリット】
◆費用を抑えることが出来る。
【デメリット】
◆若い世代の候補者や優秀な人財の立候補者がいなくなる。
◆若手議員(候補者)がいないので、議員も育たない。
◆議員のなり手不足(後継者不足)に陥る。
◆定年を迎えた高齢議員が多くなり、議員の高齢化も加速してしまう。また、市議が定年退職後の就職先としてのポジションに成り得てしまう。
◆街の活性化に直結する若い世代の人口確保を高齢議員に委ねることになる。
◆優秀な議員が育たないので、街の衰退や過疎化に繋がる。
【補足】
◆議員の固定化は怠慢に繋がりやすく、無駄な政策や悪性が蔓延り易く、悪影響に繋がる可能性も秘めている。
◆余りにも若手議員に偏り過ぎると経験値不足に陥る懸念もあるが、高齢議員に偏り過ぎると全ての判断が高齢者視点に陥りやすい。
では報酬が高い場合にはどうでしょうか?
■報酬が高い場合
【メリット】
◆立候補者が増え、政治家を目指す若者も増える。
◆候補者が増えれば、優秀な人財から議員を選ぶことが出来る。
◆市民の注目度(関心)が高まることで、責任感が生まれやすく、街の活性化にも繋がり易い。
【デメリット】
◆報酬に対するコストがかかる為、財政を圧迫する恐れがある。
【補足】
高い報酬が保障されるので、選挙の時だけで頑張るなど、怠慢にも繋がりやすい傾向はある。
街にとって報酬を下げるよりは良いのかも知れません。
しかし、市民の立場であれば、成果が見えないと議員だけが得をしているように感じてしまい、釈然としません。
■成果型議員報酬制度の提案
個人的には特別職報酬等審議会でも報酬型を提案しましたが、『評価基準を含め全4回の審議では決めることは出来ない!』という判断から棄却をされてしまいました。
ですが、市民にとっても、議員にとっても、下記のような基準を設ければ一番良い選択なのではないでしょうか?
【提案内容】
◆変動式の成果型議員報酬制度を導入する。
※成果に応じて年度毎に議員報酬を改める。
【目的】
◆優秀な人財の確保に繋げることで、街や市政の活性化を図る。
◆政党に囚われず、共通の目的意識に繋げ、ベクトルを合わせた政策立案に繋げることが出来る。
【条件】
①東京26市の報酬額を基準値とする。
②東京26市の最高額を上限とする。
③東京26市の最低額を下限とする。
④前年度評価を元に次年度の報酬額を定めるものとする。
⑤評価(算定)基準は街の発展や活性化など、街の利益に関わり、尚且つ数字で定められるものする。
※数字で評価出来ない内容は基準となる採点表を定めた上で、予め数字化させた上で基準を設けるものとする。
⑥市民の請願や陳情などの意見も踏まえ、評価基準に異議がある場合には、次年度毎に議会で見直しを提議する。
【主な評価基準】
・人口の増減
・財政状況
・経済効果
・街の活性化(駅や動物園などのランドマーク利用者数など)
・福祉など市民サービス
など
※但し、評価基準は忖度や恣意的な判断に繋がりやすいので数字化出来る評価基準とする。
【メリット】
◆明確な目標は議員のやりがいにも繋がり、モチベーションの向上に繋げることが出来る。
◆共通する目標を持つことで、政党や派閥に囚われずに協力関係を図ることが出来る。
◆新しい政策を導入することが話題性に繋がり、市のPRにも繋げることが出来る。
◆議員のなり手勧奨に繋げることが出来る。
◆評価基準を明確にすることで、公平性を担保することが出来る。
など
【デメリット】
◆評価基準や条例の策定など、新しく定める必要がある。
個人的な想い(考え)としては、成果に繋がらない場合には東京26市の中で最低報酬!
成果に繋がっている場合には東京26市のトップ報酬!
これを上限や下限に設定して、ランキングにより報酬を変動させる!
上記は、いつか実現させたい私個人の草案(アイデア)ですが、見落としている課題などもあるかも知れません。
実現させる為の見直しや提案、導入に対する評価や課題などは、コメント欄にお願い致します。
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