ガザ地区やイスラエルの関係性や立ち位置などが曖昧でしたが、ネットなども含め、情報を整理することで少しずつ内情が見えてきました。
自身の情報整理とイスラエルの戦争について良く解らない!という方向けに見解を纏めました。
補足情報を含めると長文ではありますが、連日報道されているイスラエルやガザ地区の紛争について、どういうこと?と感じている方は是非、一読ください。
要約した見解としては、イスラエル側がガザ地区に対して8mもの壁で覆って封鎖、要はイスラエル側への移動も許されず、物流などを含め、経済的な行動抑制したことで、圧政のような常態が生まれ、ガザ地区の経済は困窮、失業率も高まり、貧困による死亡率も高いことなどから将来的な希望が見いだせずに紛争(戦争)にまで発展している。
要はコロナ禍の武漢封鎖などと同様に無期限の圧政常態が生じ、大規模な一揆が起こっているような常態。
更には聖地問題とパレスチナ側(主にイスラム教/アラブ人)とイスラエル側(主にユダヤ教/ユダヤ人)の領土問題が、より内容を複雑化させているというのが正確な見解ではないだろうか?
悲しいことに戦争とは、お互いの正義(正しさ)を主張し、事実はどうあれ、滅びた側の正義は抹消され、勝者の正義が正当化されてしまう傾向があると歴史が証明してしまっている。
解決が複雑なのは理解できるものの、戦争をしたところで悲劇しか生まない…。
各国は戦争を助長するような行動(協力)は避け、武力行使ではなく、まずは停戦協定を含めた話し合いの場を設けるべきだと私は感じています。
また、動画の最後の方にもありましたが、中東諸国の紛争は石油価格の高騰に繋がる可能性もあることから人道的な観点だけでなく、ガソリン価格の高騰、強いては物価高騰など、日本経済に対しても悪影響が及ぶ可能性も否めません。
こういった経済的な観点からも、少しでも早く停戦へと繋げることが、私達(日本人)のメリットにもなるのです。
【自治体:面積/人口/人口密度】
◆パレスチナ自治区(ガザ地区含む):6,020km²/約5,480,000人/910人/km²
※パレスチナ自治区とはヨルダン川西岸地区と地中海に面したガザ地区の2つのエリアをあわせて「パレスチナ自治区」とよび、独立国家ではない。
また、地中海・ガザ地区(パレスチナ自治区)・【イスラエル】・西岸地区(パレスチナ自治区)とイスラエルを挟む形で、ガザ地区は飛び地に位置している。
【内訳】
ガザ地区:365km²/約2,220,000人/約6,082人/km²
ヨルダン川西岸地区:5,660km²/約3,850,000人/約680人/km²
◇参考値1◇
イスラエル:22,072km²/約9,500,000人/約430人/km²
東京都:2,193.96km²/14,095,231人/6,425人/km²
羽村市:9.9km²/53,985人/5,453人/km²
福生市:10.16km²/55,871人/5,499人/km²
昭島市: 17.34km²/114,807人/6,621人/km²
立川市:24.36km²/184,922人/7,591人/km²
◇参考値2◇
青梅市:103.31km²/130,870人/1,267人/km²
あきる野市:73.47km²/78,603人/1,070人/km²
八王子市:186.38km²/578,468人/3,104人/km²
◆上記の合計:363.16km²/787,941人/2,169人/km²
※ガザ地区の人口密度は東京都と同程度だが、面積は上記3市(青梅、あきる野、八王子)と同程度。
【ガザ地区】
人口:約222万人
ガザ地区とはパレスチナ自治区の一部ではあるものの、過激派の【ハマス】が実効支配している地区。
面積:青梅、あきる野、八王子と同程度なイメージ。
人口密度:羽村や福生よりも少し多く、昭島と中間なイメージ。
【ヨルダン川西岸地区】
人口:約325万人
ヨルダン川西岸地区とはパレスチナ自治区の一部ではあるものの、穏健派の【ファタハ】が独裁的に支配している地区。
※2005年以降選挙が行われていない。
【パレスチナ自治区】
人種・民族:アラブ人
宗教:イスラム教(92%)、キリスト教(7%)、その他(1%)
パレスチナ自治区とは主にヨルダン川西岸地区とガザ地区の2つの地区に別れており、地中海・ガザ地区(パレスチナ自治区)・イスラエル・ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)という並びで、イスラエルの国土を挟む形で自治区が存在する。
また、ガザ地区側をハマス、ヨルダン川西岸地区をファタハが統治している実情がある。
※パレスチナ(イスラム教徒)側の主張としては、イスラエルの国土も元々はパレスチナという見解なので、イスラエルという国そのものを認めていない。
◆経済
1967年以降はイスラエルの占領下にあり、イスラエル側が管理していたことから他国との通商は困難で、イスラエル経済への依存が進み、パレスチナの経済関連団体や金融機関は未発達なまま経済的自立性が失われている。
※2000年9月末以来、イスラエル・パレスチナ間の衝突及びそれに伴うイスラエルによる自治区封鎖、移動の制限等により、経済発展は進んでおらず、十分な雇用を生んでいない。
特にガザ地区の失業率は45%以上と高止まりしており、若者を中心に住民は大きな不満を抱えている。
【イスラエル】
人種・民族:ユダヤ人(約74%)、アラブ人(約21%)その他(約5%)
宗教:ユダヤ教(約74%)、イスラム教(約18%)、キリスト教(約2%)、ドルーズ(約1.6%)
◆歴史(背景)※領土問題
元々、イスラエルはユダヤ人が住んでいた土地で、ナチスドイツによるホロコースト(ユダヤ人の迫害と虐殺)など、人種的な理由だけで国を追われ、迫害されてきた長い歴史があって、彼ら(ユダヤ人)は「自分たちの国をつくる必要性」を強く感じ、元々住んでいたイスラエルの土地で1948年に独立を宣言。
しかし、独立前に住んでいたアラブ人(イスラム教徒)をガザ地区と西岸地区に追いやる形で独立していることもあって、48年、56年、67年、73年と周辺アラブ諸国(アラブ連合)と4度にわたり戦争を行っている。
【エルサレム】
イスラエル国内にある都市
※エルサレムをイスラエルの首都と認めている国と紛争の原因になることから、どの国にも属さない地域として認めない国が存在する。
◆聖地問題とは…
下記、3つの聖地がエルサレムに共存している
ユダヤ教の聖地:嘆きの壁
イスラム教の聖地:岩のドーム
キリスト教の聖地:聖墳墓教会
※リンク先はTVerの為、2023年10月21日(土)18:56に終了予定になります。